1930年代にはリーバイスの1stタイプのGジャンを模したレザージャケットが実在していました。
もちろんヴィンテージ市場では超レアなアイテムですがウエアハウスから2020年にブラックの1stタイプの革ジャンがれリリースされました。今季はブラウンがリリースされています。
2021 ウエアハウス発 Gジャンタイプのレザージャケットは経年変化が期待できるホースハイドの逸品
ありそうで意外にないのがアメカジには欠かせないジージャンタイプのレザージャケット。
ウエアハウスが昨年からリリースしているこのレザージャケットはこれからという人や一味違うライダースを探している人にもおすすめ👇
今年はブラウンが登場です。
昨年リリースされたブラックはリニューアルオープンしたウエアハウス大阪のフロアにオーラ満載でディスプレイされていたのが印象的でした。
色は異なりますが鞣しや染色など共通したホースハイドを採用したモデルですので一年着込まれたコチラの経年変化をのちほどご紹介しますね👀
1930年代のヴィンテージにはリーバイスのGジャンを模したホースハイドの革ジャンが存在した
1930年代にリーバイスが販売してたジージャン506XXは501XXとともにワーカー立ちに人気のアイテムでした。とはいえ純然たるワークウエアーです。
現代でこそファッションアイテムとしてのステイタスがありますが当時の作業着をだれが革ジャンに仕立てたのかすんごい興味はあるんですが……おそらくは裕福な立場の人物がオーダーメイドでつくらせたんでしょうね。実存するヴィンテージにはコンディションのよいものもありますからね。
ウエアハウスが昨年から発売しているこのGジャンタイプの革ジャンは実際にあるホースハイド製のヴィンテージを再現したものです。
ウエアハウスが再現した506XX 1stタイプのホースハイド製革ジャンのディテール
ではディテールをチェックしてみましょう👀
フロントはほぼ506XX。実際のヴィンテージは着丈がもっと短くて袖が長いようですがウエアハウスがアップデートしたデザインにしています。モダナイズされた着回しのよいGジャンタイプの革ジャンとなっていて幅広いコーデも楽しめますね。
背中にはジージャンとは異なるデザインです。サイドに深いアクションプリーツが取られ動きやすいようデザインされています。バイカーには適したデザインは一味違うライダースジャケットを探す方にもおすすめ。
ヴィンテージを再現した専用のバックルが採用されています。レザーのバックルベルトのホールにはひとつずつアイレットワークが施されています。
脇下のベンチレーションホールはアイレットではなくバックルベルトにも採用されていた菊穴ステッチが施されていいます。
レザージャケットのクオリティーを決定する革は何層にも染色をかさねたホースハイドレザーを採用
革ジャンはデザインもさることながら革そのもののポテンシャルが価値を大きく左右します。
革ジャンにはカウ、シープ、ゴート、ホースなどが多くの種類の革が使用されます。それぞれ長所はありますがクラシカルなレザージャケットではホースハイドが最上とされます。
実際に30年代のヴィンテージではホースハイドを用いたものが多く現代のクオリティーの高いレザージャケットの多くはホースハイドを使用しています。
ホースハイドは油分が少なく伸びも少ないため馴染むのには多少時間がかかりますがゆっくりと自分だけの革ジャンを育てるには最適な素材と言えます。近年は生産量が減少気味で品質の良いものが手に入りにくいのが現状です。
ウエアハウスが採用したタンニンで鞣されたホースハイドは革本体のクオリティーが高いうえに製造過程において手の込んだ染色と加脂がなされています。基調となるブラウンに緑の染料を重ねさらに水溶性の染料を重ねるなど非常に手間をかけたホースハイドですので時間の経過とともに深みのある色に変化していきます。
切りっぱなしになった革の切り口はそのプロセスをうかがうことができます。
一年着込んだウエアハウスのGジャンタイプの革ジャンの経年変化から分かるホースハイドのポテンシャル
一年前に発売されたブラックのジャケットの経年変化を見ればウエアハウスが採用したこのホースハイドの実力がはっきり分かります
新品時の画像と一年着込んだGジャンタイプの革ジャンを並べたものです。下に重ねられた色が顔を出し単色のブラックとは違う深みのある色調となっています。
今季のブラウンも間違いなく深みのある経年変化を見せてくれるはずです。
高品質なホースハイドを定評ある縫製で仕立てられたウエアハウスのGジャンタイプのレザージャケット
ウエアハウスの革ジャンの縫製は定評のあるところです。ウエアハウスから今季リリースされた他のレザージャケットの縫製も細かくチェックしてきましたがどのジャケットも縫合箇所は当然ながらボタンホールなども高いレベルの仕事がなされています。
リーバイスのGジャン1stではボックスステッチでプリーツをおさえていますがこの革ジャンではプリーツをまたぐ一本のステッチが走っています。強度的にはやや心細い感じもしますがメンテンナンスも可能とのことでした。
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