竹永正俊さんが線引き、裁断から縫製、発送まですべて一人で手掛けるデニムファクトリー【ブリッジオブザタイムズ】は新進気鋭のファクトリーブランドです。
大手のメーカーにはないオーダーシステムが人気を集め昨年10月には大戦モデルS824XXの販売開始と同時に注文が殺到。
現在ブリッジオブザタイムズB.O.T大戦モデルS824XXの完成を待っている方も多いと思います。
この記事ではまだ色落ちデータが少ないB.O.T大戦の経年変化をご紹介します。
究極のレプリカを目指すファクトリーブランドB.O.T ブリッジオブザタイムズの大戦モデルを1300時間穿き込んだ経年変化
ブリッジオブザタイムズ大戦モデルS824XXは筆者の所有するリーバイスS501XXオリジナルヴィンテージの大戦モデルをサンプリングしたジーンズとなります。
またオーダーできる仕様となっていてボタン、スレキ、バックポケットのサイズや形、ヴィンテージの大戦モデルに存在する仕様やイメージされる架空の仕様にも対応してもらうことができます。
ですからユーザーにとっては究極のレプリカジーンズといえますね(^_-)-☆
参考⇒B.O.Tの501XX47モデル824XXについてはこちら
筆者の穿くB.O.TのS824XXはシリアルNo1。
販売モデル第一号です。昨年末以来三ヶ月以上そいつをほぼ毎日穿いて過ごす毎日でした。
究極のレプリカを目指すB.O.T ブリッジオブザタイムズの大戦デニムは初期変化が少ない硬派な生地
ところが意外なほど最初はなかなか変化が見られませんでした。
ほんとうにデニム生地というのは奥が深いのだろうと思います。
各メーカーや紡績工場が501XXと同じ色落ちの生地を血眼になって追求しつついまだ完成形が見いだせていないようにも思えます。
素材、撚りの強さや染色の時間などさまざまな要因が複雑に絡み合って色落ちに影響するのですが染色の現場というのは企業秘密のようです。
現在市販されるデニムにも多い、すぐに白く抜けるデニム生地はメリハリが出やすく穿いていて楽しいのですが一方で短期間で仕上がってしまう上にやや強度が落ちるというデメリットもある気がします。
市販の多くのデニムに比べて初期変化のすくないB.O.T大戦デニムは興味深い存在と言えます。
究極の大戦レプリカ B.O.T大戦S824XX 1300時間の経年変化
さてB.O.T大戦生地の色落ちについて現時点で感じていることを画像と共に紹介していきましょう。
画像のように膝から下には毛羽立ちが見られます。毛羽立ちは着用開始して比較的早く見られましたのであっさり色落ちするものと思っていました。
ももの部分はかなり以前から毛羽立ちが消えていました。
B.O.T大戦生地の特徴は手触りと色だと思います。
デッドストッククラスの大戦モデルに触れた竹永氏はヴィンテージ大戦のザラ感にこだわっています。
この生地の手触りは独特で未体験です。ザラツキがあってコシのあるデニムです。
はじめのうちは横段が強く出ていました。最近になって横段にある点が縦につながってきています。
詳しくは後ほど洗濯後のところで述べることにします。
究極の大戦レプリカB.O.TS824XXを1300時間でファーストウォッシュした色落ちと経年変化
毎日穿き込んで約3カ月半でファーストウォッシュしました。
✅洗剤「ヤシノ実洗剤」⇒5分洗い⇒5分すすぎ⇒脱水⇒天日干し
バックポケットには手曲げで縫製したポケットの折り曲げられた裏側が三角のあたりとなって出ています。
大戦モデルのバックポケットのカーブを描いたシェイプ故に内側に折り込まれたデニムがこのようなアタリを見せてくれます。
縫製過程を見学しポケットのシェイプを表現する技術を目の当たりにしたのでこの△には感ずるものがありますね(^_-)-☆
こだわりの革パッチです。
大戦モデルのために47モデルとは異なるパッチを使用しスタンプも大戦モデルのフォントを再現したものを使用してあります。
一回の洗濯ではシンボルマークのオシドリプリントが薄れていますがスタンプは比較的健在ですね👀
これもイイ感じ!
フロントを見てみましょう👀
擦れた腿の色が落ちてたって糸のムラが明確になっています。
ネップとは異なる点落ちが現れてきましたよ👀
たて糸は太さにムラが出るように設計してあるのでこのような点が発生します。
拡大するとたて糸の様子がよくわかります👀
織機のテンションをMAXまでゆるくした設定で織り上げたB.O.T大戦デニムならではではないでしょうか。
テンションが緩いと紡績の過程で織機のトラブルが発生しやすく簡単ではない工程で幡屋さん泣かせのデニムだそうですがイイ感じですね。
インディゴはあくまで濃く「どす黒い」印象は洗濯しても変わりません。
中白は深く色落ちはスローな感じです。じっくり色落ちしていくと思います。
ヒゲやハチノスが出やすいように設定されたデニムもありますがややインスタントに色落ちしてしまい経年変化と色のさめ具合がアンバランスであることもままありますよね。
バックはうっすらハチノスが出始めています👀がまだまだじっくりしていますね💦
裾は専用のUnionスペシャルでのチェーンステッチです。当時と同様、極端に捻じれていないパッカリングが良きデス(^_-)-☆
裾上げ幅の広過ぎないのも良き💛
まとめ 究極のレプリカ大戦モデル B.O.TS824XXはじっくり育つデニム
B.O.T大戦デニムはじっくり穿いてじっくり色が変化していくデニムだと思います。
また立体感のある表情も魅力です。
ザラツキの激しい生地ですので実際の凹凸もある上に色落ちが遅いがゆえにインディゴ溜まりが発生しやすく生地奥の濃いいインディゴと表面トップの中白へのグラデーションが立体感をアピールしています。
注)このモデルではリジッドから糊が落ちないように水を通してサイズだけ縮めています。
リジッドで穿くとファーストウォッシュでサイズが変わるのでおススメしません。またのり落としで縮めたジーンズに再度糊付けする方法もありますが最近はリジッドにサクッと水を通す方法を採用しています。ヴィンテージに近いアタリを狙っていますが今のところイイ感じです。今後もしばらく実験してみます。ちなみにB.O.Tの竹永氏はリジッドのまんま毎日穿いて作業しています。バキバキのアタリが出て経年変化に明らかな差があるのが見て取れます👀
週に一日の休日も企画や研究などに費やし年中無休で究極のレプリカジーンズを目指して現在進行形で進化している様子👀
カバーオールやオーバーオールも試作してスキルの向上に余念がありません。
洗濯後しばらく穿いてこの記事を書いていますが洗濯後の穿き込みでまた表情が変化しています。
カバーオールは商品化される可能性もありそうですよ。
次回は春になるでしょうか。お楽しみに♪
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