大戦モデルファンに朗報 シルエットや縫製までオーダーできるデニム工房 BOT

BOT 大戦モデル S824 B.O.Tブリッジオブザタイムズ
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レプリカジーンズの主流が大戦モデルとなって久しいもかかわらずその人気は続いています。とはいってもメーカーサイドも新しい企画を打ち出すのもかなり難しいのも事実でしょうしユーザーとしても欲しいモデルは手に入れて需要も供給も一息ついている感は否めません。

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大戦モデルファンに朗報 シルエットや縫製までオーダーできるデニム工房 BOT【 Bridge of the times 】 

オーダーできる大戦モデルブリッジオブザタイムズ【B.O.T】
黄金期の501XXをオマージュ シルエットはやや細身にモディファイしてある

そんな中、この秋新進気鋭の職人が話題を呼びそうです。大山の麓の工房で一人デニムを縫う竹永正俊さんがその人です。

詳しくはコチラ👇

2020年からヴィンテージミシンを使用して裁断から縫製までの工程すべてを1人でまかなうスタイルでクオリティーの高いヴィンテージスタイルのデニムを生産しています。

特徴的なのは販売スタイルです。工房でサンプルを試着採寸したユーザーのみにデニムを縫うという他に類を見ない販売方法を採用しています。鳥取県にある工房まで足を運ぶのはなかなか大変ですがそれでも販売を開始してからわずか二年で全国からオーダーがありかなりのバックオーダーを抱えている様子。

これまでの主力は MT824という501XXの47年モデルをオマージュしたモデルです。厳選した既成の生地を使用し丁寧な縫製を施した再現性の高いモデルをオーダーで縫い上げた逸品です。

2021年秋リリースされる待望の大戦モデル「SMT824XX(仮称)」開発の舞台裏

2021年夏を機に創業当初からの夢でもあったオリジナル生地を使用した大戦モデルの生産プロジェクトにとりかかりました。筆者はわずかではありますが今回の大戦モデルの開発に関与することになり経緯や概要をここに記します。

筆者のyoutubeを見てくれていた竹永さんから連絡がありリーバイスオリジナルの501xx47モデルを譲ることになります。YouTubeで紹介していた筆者の大戦モデルに強い関心を示していたためその大戦モデルも手土産として(?)工房に持っていきました。

その時、将来は大戦モデルを製作したいのだという胸の内を話してくれました。工房で熱心に大戦モデルを細部まで観察し計測してた姿が印象的でした。協力できることがあれば応援しますねと約束を交わし工房を後にしました。

その後彼は工房から我が家までの約二時間強の道のりを二度にわたりS501xxをサンプリングに来られました。型紙を起こすためのメジャーリングや縫製のチェックを二度三度と重ねています。また先日は試着もしてもらいました。やはり職人として実物を実際に穿いてみることは必要だと感じたからです。

様々なレアな仕様が存在する大戦モデルはまさにオーダーメイドのためにある

  • 飾りステッチのないバックポケット
  • 異素材によるスレーキ 
  • 各所にみられる歪な縫製 
  • 大戦生地と呼ばれる粗い織の厚手の生地 
  • リベットの省略 月桂樹ボタン ドーナツボタンなど

これまでに現存する個体を研究した資料からこれらの歪な仕様の存在が知られるようになりました。大手メーカーでは企画毎に一つのモデルをサンプリングした製品を発表しています。提供された大戦モデルをユーザーは受動的に選んできたわけです。しかしユーザーの好みは様々ですから実際には存在しないパターンの大戦モデルが魅力的に映ることもあるでしょう。

大戦モデルこそオーダーによる縫製スタイルが真価を発揮できるカテゴリーではないでしょうか

BOT大戦モデル S824XX 開発へのこだわり

竹永さんは大戦モデルを企画するにあたって次の点にこだわりました。

  • 生地はオリジナルを開発
  • 筆者の大戦モデルからサンプリング

大戦モデルの魅力は大戦デニムにあり オリジナル生地の開発 

大戦モデルには二種類の生地が存在すると言われています。

大戦以前から使用されていた生地。

リベットの省略による耐久性の低下を補うための厚手の生地

また特有の色合いを持つとして「どす黒い」と評されることもあるようです(真偽は定かではありませんが)

竹永さんは今回の企画にあたり複数の大戦モデルを研究したようです。中にはデッドストックの大戦モデルも実際に手にしたと言います。その結果をもとに現在(2021・7月現在)生地を開発しているところです。

優れたデニム生地のほとんどは岡山西部と広島東部にわたる三備地区と呼ばれるエリアで生産されています。中でも備中、備後地区には優れた工場が集まっています。BOTの生地は備中地区、岡山県井原市で生産されています。世界に誇るジャパンデニムの生地を産出する工場が点在し、各デニムメーカーが鎬を削り生地を開発しています。

大勢のサポーターが支えるBOTのデニム

彼の工房に集う常連のユーザーは彼の縫うデニムはもちろんのこと、彼の人柄に魅せられています。大戦モデルをセットアップで所有するビンテージコレクターのKさんは竹永さんの強力なサポーターであり今回のプロジェクトではサンプリングのために惜しみなく大戦モデルを提供しました。原糸の開発のためにパンツから糸を提供するなどオリジナル生地の開発に大きく寄与されています。

現在開発中の生地が上がってサンプルができればコチラで速報をご紹介できると思いますのでお楽しみに!!

現在ストックの生地で作成したサンプルがコチラ👇

オーダーできる大戦モデルブリッジオブザタイムズ【B.O.T】
ネップが多い生地はサンプル生地 現在オリジナル生地を開発中

パンツに続き大戦モデルのファーストも発売予定です。こちらはKさんのジャケットからサンプリングしたものとなります。

オーダーできる大戦モデルブリッジオブザタイムズ【B.O.T】
ドーナツボタン ノンフラップ
オーダーできる大戦モデルブリッジオブザタイムズ【B.O.T】

この秋にパンツから発売スタートとなる大戦モデル 楽しみです。

オーダーできる大戦モデルブリッジオブザタイムズ【B.O.T】
こちらは現在製作しているファースト これもイイ感じ 竹永氏愛用の私物

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