1930年ごろまだ舗装の十分でない道路をオープンカーをドライブさせるときに土埃から衣類を守ったのがカーコート。
ドライビングポジションでも膝上までカバーするロング丈であるものが本来のデザインでありヴィンテージも長めの丈のものが多い。
ウエアハウスが2022年冬にリリースしたカーコートはそんなイメージを覆すショート丈で作られている。
ウエアハウス2022新作カーコートはショート丈が特徴の質感抜群のホースハイド製

珍しいショート丈のカーコートのシルエットを活かすサイジング
洗練されたスタイルとは言い難いのだが羽織ってみるとしなやかなホースハイドとパタンナーのスキル、縫製技術があいまって実に身体に馴染む。
やや身幅の広いボックスシルエット。前身ごろに比べ明らかに短い後ろ身頃、前下がりのシルエット。
1930年代ごろの空気感を感じさせる絶妙なシルエットがいい。

洗練されたシルエットなどというカテゴリーにはない存在感のある、ある意味で「野暮ったい」オーラが大人の男に似合いそう。
襟のつき方、アームホール、袖ぐりなど服作りの基本がしっかりと抑えられた質の良さを感じさせる。
フロントが長くバックがあがったサイドシルエットも体型を選ばないデザイン。
オーナーが40サイズを試着

一見ややゆとりあるジャストかと思わせるシルエット。

ところが袖丈がやや長くコートの下で身体が遊んでいる感じでややオーバーサイズとのコメント。
このジャケットの狙う線とは違うはずとのことでサイズダウンしてみる。
38サイズを試着



このショート丈のカーコート本来の機能であるドライビングシートに座っても干渉しない後ろ丈が効いている。
カバーオールとは明確に異なるパターンが活きるフィッティングはこちらで間違いない。
なるほど流石はこの道一筋半世紀のプロである。服に着られてる感がなくジャケットを着ているという感じがする。

袖丈はジャストで収まり肩への乗りもよいジャストサイズ。

このサイズ感で着るのが正解。
ヴィンテージのショートカーコートを忠実に再現したディテール

カフスのスタイルは1930年であるがボタンはスナップボタン👀
こちらウエアハウスさんのInstagram画像によるオリジナルヴィンテージ(^_-)-☆



なかなか実際には触れることのできないヴィンテージを忠実に再現するウエアハウスのプロダクツは今後おおきな役割を果たすことになると思う。

裏はウールであるが袖通しのよい仕上げになっている。

ポケットの口の処理もヴィンテージに忠実であり実用性、耐久性も高い。

ウエアハウス自慢の菊穴「アイレットワーク」も健在。
たっぷりオイルを含ませた極上の質感をもつホースハイドレザーが秀逸
なにより触れてみないと分からないのだが、実にしなやかなホースハイドで仕立てられている。
ホースハイドは馴染むのに時間はかかるが経年変化を楽しむには最適なレザー。
ところがこのカーコートに使用されている革はしっかり加脂されオイルを蓄えたレザーがまるでディアスキンのように柔らかい。筆者は初体験の手触りで驚いた。

ボタンホールから除くカットされた断面を見ると芯近くまでブラウンの染料を浸透させてあるようで擦れから発生する過度な色あせなしに経年変化が進み深みある表情が期待できそう。

まとめ ウエアハウスのカーコートはバランスのとれた優秀なワードローブ
オーナー自ら袖を通して入念に細部までチェックされたコメントを元に紹介したこのカーコート。
「肩に乗る重さを感じさせない良いジャケット」「脱ぎやすい服はよい」などのコメントがあった。
たしかにデザイン面でのカッコよさに惹かれがちなレザージャケットであるが意外に所有すると無理をして着ることになったりもする。
そういう意味でこのショート丈のカーコートは本当の意味でよいワードローブと言えそうである。
Youtubeを編集しながら本気で購入を考えていたが、現時点ではなんとか手持ちのF社のコートを着て思いとどまっている。
でも欲しい…
コメント
これは良いですね。
実物見てみたいです。
ヴィンテージのオリジナルは高くて買えないのでウエアハウスは重宝します。
今は熊ジャンが欲しいです。
昔、ウエアハウス も出してましたがまた復活して欲しいです。
熊ジャンもビンテージは高すぎるのでオークションで探してます(笑)
気が付くのが遅く返信が遅れて申し訳ありません。
このジャケットのせいで病んでしまって困ります💦
最期の贅沢にすんごくよいかと思います。
フリホのブレーキマンとトレードしようかな💦と(*’ω’*)
新作カーコート価格教えてください
幸修一様
コメントに気づくのが遅くなり申し訳ございません。
187000円程度かと思いますが詳細はメーカー・ショップでご確認お願いいたします。