デッドストックブルーの大戦生地の経年変化を検証する

ウエアハウス
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デッドストックブルーは46モデル大戦モデル二種類の生地が用意されていました。

やや厚手でごわつきのある大戦生地しなやかな46以降の生地

どちらも素晴らしい生地だと思います。

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デッドストックブルーの大戦生地の経年変化を検証する

デニム生地の本当の評価が出るにはかなりの時間が必要です。

リジッドの状態でもイイ生地っていうのは何となく分かるんですが、

やはり穿き込んで洗っていかないと実力は分かりません。

デッドストックブルーもリリースされて一年が経過していませんから、

まだまだ真価は分かりかねますが途中経過を見てみます👀

ヴィンテージの色落ちを目指したデッドストックブルー

デッドストックブルーの経年変化と色落ち

おおよそ3000時間ほど穿いてきたDSBS1000XXです👀

実に筆者好みのいい色落ちをしています。

ここからもう少しインディゴが抜けて青みが増したくらいが理想的♡

それくらいになると縦落ちがくっきりしてくるのではないでしょうか。

画僧からはこの段階でもその兆しが見て取れますね👀

ここに至るまでの洗濯結果はコチラでご覧ください👇

ヴィンテージ501XXの「縦落ち」を再現することの困難さ

デッドストックブルーの経年変化と色落ち

よく「縦落ち」するデニムがよいと言われます。

1990年代のヴィンテージブーム以降、ヴィンテージ501XXの色落ちして

縦落ち」と称し、独特の表情を見せる生地は、ヴィンテージタイプのデニムには当然のこと、

モード系のデニムにも欠かせない存在となっています。

501XXも年代によって異なる「縦落ち」をすることはあまり知られていません。

またビッグEや66前期の501もXXとはまた違ったキレイな縦落ちを見せてくれます。

縦落ち」とは径が均一でない経糸(たていと)が経年によって色落ちし

上下に連続した線状に見える状態を指します。

ムラ糸と呼ばれる太さにムラがある糸を使って紡績していた時代の

成熟していない技術の偶然の産物です。本来意図的に生産されたものではないんですね。

紡績技術が向上し安定的にデニムが大量生産されるようになると縦落ちする501は姿を消しました

1980年を過ぎたあたり筆者が20歳の頃でした。

新しく買い替えた501が突然のっぺりとした表情になって落胆したのを

今でも鮮明に覚えています(*ノωノ)

デッドストックブルー大戦生地の「縦落ち」

デッドストックブルーの経年変化と色落ち

こちらがデッドストックブルー大戦生地

先ほどの画像はじつはS501XXの生地のアップです(^^♪

今のところ経年が進むにつれどんどん近似した色落ちとなってきています。

リジッドで感じたインスピレーションが現実のものになっている感じですよ~(^_-)-☆

色落ちの要素って複合要素ですからいろいろ推測するのも楽しいものです。

製作サイドでない者が無責任に放つ戯言とお許しくださいm(__)m

拡大してみると経糸(たていと)が不均一な太さであることが見てとれます。

ネップというのとは少し異なる独特な表情ですね。

距離をとってみると点が線状に連なって縦落ちを形成しているのが分かります。

比較的新しい501XXは長い均質な線が見える縦落ちをしますが、

1940年代の501XXでは均一感がなくいわゆる「荒々しい色落ち」などと評される表情を見せます。

デッドストックブルー大戦生地が色落ちしにくい理由

レプリカジーンズを生産するにあたって縦落ちするデニムの開発は避けて通れないハードルでした。

技術が向上した生産現場では生産できない製品となっていたわけです。

そこで旧式の織機の存在が脚光を浴びることになるのですが、深いテーマですのでここでは横に置いて話を進めます💦

大量生産への過程で失われたものを時代に逆行して製造することは容易ではありません。

最先端の技術でもって生産できないわけですから。

数十年も昔の織機をメンテンナンスしつつ製造するしか方法がないのです。

現在、質の高いデニムを生産できる工場は数少なく、量産することはかなわない製品であるわけです。

多くのメーカーが大戦モデルを製造していますが、大戦生地の再現性という点では

どこも試行錯誤を繰り返しているといえるのではないでしょうか。

生地の開発には余念のないウエアハウスもこれまでに様々な生地を開発してきています。

ダックディガーシリーズに見られたWWⅡ・新大戦生地などは

評価も高いものでしたがゴールではなかったと言えます。

「色落ち」に関しても「縦落ち」と同様のことが言えると思います。

本来ワークウエアであった501XXがインディゴに染められた経糸を使用するようになって

100年以上が経つわけですが、色落ちを考えて製造されたことはないと言えます。

作業着のインディゴは落ちない方が良いに決まっていますよね。

1940年代に色落ちの表情を考慮して作業着を開発したわけがないのです。

ところが501XXを追い求めるメーカーは色落ちすることを前提に製品を開発してきたのです。

早く色落ちするデニムではオリジナルの色落ちを再現できないのは当然と言えば当然。

実際前述のダックディガーの新大戦生地などは、メリハリある色落ちで

比較的早くイイ感じの表情になりました♡

単体で見た場合には満足できる色落ちと感じるユーザーも多い優れたデニムだと思います。

しかしオリジナルの再現性という観点では課題もあると言えます。

ここで断っておきたいのは、現代の感性でいい色落ちだと感じさせるデニムはすぐれたプロダクツであるということは間違いありません。

なにも501XXの再現が目的ではないわけです。

マーケットでの評価、つまり売れる商品であることはメーカーとして最も優先すべきテーマでしょう。

この点でウエアハウスは決定的に他とは一線を画すメーカーであると思います。

売れるものを作るのではなく作りたいモノを作る

このことに25年以上にわたり頑なにこだわってきた稀有なメーカーです。

ですからデッドストックブルーを開発できたのです。

デッドストックブルーの色落ちは遅い、というかおそらく501XXのそれに近いのではないでしょうか。

少なくともダックディガーに比べて変化が現れるのが遅いのは間違いありません。

筆者はその色落ちのスピードがオリジナルに近い縦落ちを可能にしているのでないかという仮説を立てています。

オリジナルのように色落ちをさせるのならオリジナル同様ゆっくり変化するデニムが必要である!

これってコペルニクス的というか💦コロンブスの卵的発想ですよね(^_-)-☆

デッドストックブルーの経年変化と色落ち
S501XX

左はリーバイスオリジナルS501XX・右がデッドストックブルー大戦生地👀

今回のテーマは比較ではないので軽く流しておきますが(^_-)-☆すんごい👀

*画像左右の境界線は⇔に移動できます👀

まとめ デッドストックブルーはウエアハウス最高峰の生地

リーバイス社が変貌したようにウエアハウスとて数十年もすれば様変わりしているに違いありません。

いつまでも進化?し続けてほしいと願いますが、

現時点ではこのデッドストックブルーをもってもっともオリジナルに近づいたと言ってよいと思います。

練習問題1 〇か✖で答えよ。

□これはヴィンテージリーバイス S501XXである

デッドストックブルーの経年変化と色落ち

答え ✖ デッドストックブルーです👀(^_-)-☆

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