2020年ウエアハウスからデッドストックブルーが発売されて一年が経ちました。
デッドストックブルーの色落ちは色味が青いとか色が浅いとかの評もありますがヴィンテージ好きからは高い評価と人気を得ています。
ヴィンテージ好きが気軽に穿けるウエアハウスのラインアップはほんとうにありがたい存在です。
しかしlot番号で呼ばれるウエアハウスの製品はやや分かりにくいと感じる方も多いかと思いますので筆者なりの解釈も交えて分かりやすく紹介します。
ウエアハウスさんのLotって理解するの難しいのは筆者だけでしょうかね?💦
デッドストックブルー【ウエアハウス】のラインナップを分かりやすく紹介
「デッドストックブルー」 30年代~50年代の501XXを再現した6つのモデル
1930年代末から1950年初頭までのヴィンテージの黄金時代を中心に前後に展開されるラインナップは下の6アイテムです。
1004XX S1003XX S1000XX 1000XX 1001XX 1000ZXX
オンラインショップではこのような表示となります。
このようにウエアハウスの製品は リーバイス社と同様に lot番号で整理されています。
デッドストックブルーもこのように数字とアルファベットのみで表示されます。
1001XXなどは古くからあるlotなんですよね。
これが非常に分かりにくい💦
実存した501XXのモデルとデッドストックブルー各モデル
ヴィンテージの歴史に沿って各アイテムをかんたんに説明してみますね。
1930年半ば サスペンダーボタンを廃したバックルバックモデルが誕生⇒1004XX
1940年初頭 第二次世界大戦で簡略化された大戦モデルが誕生⇒ S1003XX ・S1000XX
1940年半ば 大戦が終わりジーンズの完成形と呼ばれる47モデルが誕生⇒1000XX・1001XX
1950年初頭 ニューヨークなど東海岸への進出に向けてジッパーモデルが誕生⇒1000ZXX
「大戦モデル以前のクラシカルなリーバイス501XX」はこちら
デッドストックブルー「1004XX」はバックルバックの36モデル
1004XXは大戦モデル以前のクラシカルな36モデルです。
バックルバックモデルはサスペンダーボタンが廃止されシンチバックが残る大戦モデル以前のクラシカルなジーンズの代名詞となります。
イメージとは異なりさほど太くもなく穿きやすいシルエットです。
大戦モデルではごわつきのある大戦生地の存在が知られていますが
それ以前のモデルですので新しく開発したやや薄手の生地を開発となっています。
バックポケットのステッチはこの時期までのセンターでクロスしないステッチ。
カスタムして糸を抜くと独特の表情が出ます。
ニードルの受けの形まで忠実に再現されたシンチバックです。
2022NEWモデル デッドストックブルー「S1003XX」
2022年春にリリースされた2本目となる大戦モデルは、赤いペンキステッチ・股リベットといったインパクトMAXの大戦モデルです❣
大戦モデルとして認知されていない股リベットがある501XXでありながら大戦リベット・ペンキステッチ・デニムスレキといった大戦モデルのど真ん中仕様をも備えた超レアなヴィンテージを再現したモデル。
S1000XXがスタンダードな大戦モデル、というのも変な表現ですが💦であったのに対してレアで魅力的な大戦モデルとして話題を集めています。
くわしくはコチラ👉デッドストックブルーS1003XX 股リベット・赤ペンキのレア大戦モデル
デッドストックブルー「S1000XX」は人気の大戦モデルVer1
断トツ人気を誇るS1000XXは大戦モデルとしてはすっきりとしたシルエット
1000XXと同時に発表されたデッドストックブルーを代表するモデルとなります。1000XXとは別のごわつきある大戦生地を開発して生産されています。
S1000XX Sはsimplified(簡素化された)オリジナル同様のLotを持つ大戦モデル。
何度見てもイイ顔をしたバックポケットですね(^^♪
やや歪のあるステッチがイイ味出してます。
この退色ピスネームは穿き込むほどに表情を変えます👀
ペンキステッチ、レギュラーボタン、生成りのスレキなど大戦前期らしいディテールです。
やはり大戦モデルはリベットのないコインポケットが魅力ですね👀
ドーム形状の大戦リベットもより以前に加えて再現性の高いものが採用されています。
デッドストックブルー1000XX 501XXの完成形である47モデルへの過渡期の46モデル個体を再現したモデル
1000XXは終戦直後に製造された46モデルをサンプリングしたモデルです。
バックポケットにステッチも復活し完成度の高い均整のとれたジーンズです。
ところで46モデルという呼び方は近年になって登場したものです。
以前は大戦モデルの後継は47モデル前期、後期と区別されていました。
1000XXは大戦期の名残を残す片面タブの46モデル。
ほんときれいなジーンズです。
デッドストックブルー1001XX 47片面タブのレアモデル銅ボタン仕様
47後期モデルのなかにごく稀に銅ボタンの個体があります。
さびやすい鉄ボタンに腐食に強い銅メッキを施したものです。
トップボタンは通常のボタンでスモールボタンが銅ボタンとなっています。
バックポケットのステッチはやや歪な形状なのが魅力的なモデルです👀
デッドストックブルー1000ZXX 47片面タブ後期の希少なジップフライモデル
東海岸進出を期してジップフライモデルが一般的に生産されるようになったのは1950年半ば。赤タブも片面から両面となりアップデートされた501にジップがつけられたのです。
しかしタブがワンサイド(片面タブ)であった47後期のジッパーの個体が存在したのです。
1000ZXXは47後期片面モデルのレアなジップモデルを再現しています。
ワークウエアのイメージを脱しファッションアイテムとしてアップデートとしていく戦略に不可欠であったのがジップフライでした。
東海岸に受け入れられるようソフィスティケートしたジップモデルは501の歴史に新たな一ページとなりました。
退色タブではなく縫いつぶされた深紅のタブが付けられています。
Vステッチもリベットも50年代の薫りが漂いますね。
50年代の仕様を忠実に再現しています。
他の古い時代のデッドストックブルーとは異なる新しいヴィンテージの表情が魅力ですね。
47モデル片面タブの後期に存在した個体をサンプリングしたユニークなモデル。
東海岸に進出するチャンスメーカーとしての新しい風を感じますね。
まとめ デッドストックブルーはヴィンテージを楽しむように穿きたい
いまや実際の1940~50年代のヴィンテージを手に取ることも困難になってきました。
購入するとなると目玉がとびだすようなお値段です💦
普段に穿くことはなかなか難しいですよね(*ノωノ)
デッドストックブルーではヴィンテージのユニークな個体をイメージしながら穿くことが出来る貴重なジーンズです。
好みのモデルを一本ずつ手に入れていくと楽しいですね(^_-)-☆
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