この記事ではジーンズの色落ちについて基本的なことから意外と知られていないことをかんたんに解説しています。
これからジーンズを育てたい人や一味違った色落ちをさせてみたい人はぜひ読んでみてくださいね。
ジーンズの色落ちを楽しむための基礎知識
ジーンズの色はなぜ落ちる
ジーンズはインディゴという染料で染められています。インディゴは安定しにくい性質で繊維から離れて水に溶出しやすいために洗濯するたびに色が落ちていきます。
ですからジーンズを穿くなら色落ちを嫌がらず色落ちする表情を味わうのが正解です。
といっても新しい色の濃いいジーンズもイイものですよね💦どうすればいいでしょう?
ジーンズの色落ちを防ぐ方法
「お酢と塩を溶かした水につけると色落ちが防げる」というのはホント?
結論から言いますとお酢や塩の入った水につけ置くというのはあまりおすすめしません。
インディゴは酸化による染色であるため酸性水溶液で定着させる、塩で藍染は定着する、など理論的には一理あります。
天然の藍染めに有効との説もありますがデメリットも多く、藍染の専門家は奨励していません。
ではどうすれば色落ちを最小限に抑えられるのでしょうか。
色落ちをおさえるには洗濯に気をつける
洗濯に気をつけるのが正解です。
✅洗濯回数を減らす
✅洗濯方法に気をつける ☞洗濯方法はこちら
✅洗剤を選ぶ ☞洗剤についてはこちら
とくに洗剤で大きく色落ちは変わりますので注意してください👀
ジーンズの色落ち用語
ジーンズの色落ちの話でよく出る経年変化・ヒゲ・ハチノスってなんでしょう?
経年変化
ジーンズが年月を経て色が落ち表情を変えることを指します。穿き込んでいくにつれ生地が捻じれ、シワが刻まれながら色落ちが進みます。年月を経て自分のライフスタイルに応じて変化していくジーンズって楽しいいですよね。
アタリ
経年変化の一つで穿き込むこことで擦れた箇所に見られる色落ちを言います。生地や糸の縮みも大きな要素ですね。
ヒゲ
経年変化によってジーンズのウエスト下の部分には水平に、股間から膝の方向に斜め下にシワが入ることがあります。「ヒゲ」はこれらのシワに発生するアタリを「髭」に見立てたネーミングです。日本の古着ショップ発祥の言葉ですが海外でも「HIGE」で定着しています。
ハチノス
膝のうらに入るシワのアタリは見ようによって「ハチの巣」のように見えます。HIGEと同様に「ハチノス」もジーンズの経年変化の一つとして好まれます。
色落ちをコントロールする ヒゲ・ハチノスを意図的に出す方法
✅ジャストサイズで穿く ジャストサイズはシワが出やすくヒゲ・ハチノスは出やすいです。
✅「糊付け」する
ヴィンテージでは糊が付いたまま穿かれたジーンズに強烈なヒゲ・ハチノスが出たものがあります。 「糊付け」はそれを意図的に作り出す方法です。賛否はありますが効果は絶大です。
遊び心で楽しむのもありですね。ファッションは遊びですものね。
糊付けもネットではいろいろな方法が紹介されています。ここでは簡単にできる方法を紹介します。
☐洗濯物と同じ要領で糊をつける方法
バケツなどの容器にジーンズはつかる程度の40度くらいのお湯を入れ液体洗濯のりを溶かします。
糊の量は穿き心地と相談する必要があります。
バキバキのヒゲ&ハチノスを狙って原液を塗る人、お店もありますが、糸が針のようになって痛かったりすことも💦そこまでせずとも効果は出ますので軽めをおすすめします。原液でもイケるので濃度は好みでテキトーでOK
糊を溶かしてヌルヌルする程度(目安水3Lに対して750mlのボトル糊1/2)の水に裏返したジーンズをまんべんなく浸します。
その後、軽く数分脱水。セルビッジを開いて裏返しのまま干します。バリっと乾燥したら完成(^_-)-☆
あまりのバリバリは皮膚によろしくありませんので念のため。
しかし糊の濃度を調整すれば結構使えるワザではあります。
☐やや上級編リジッドデニムへの裏技💦
最近筆者がやっているワザですリジッドデニム(生デニムとも言いますね)糊がついたままウォッシュされていないジーンズは通常糊を落として穿き込む(☞リジッドデニムの糊落とし)のですが糊を落とさないようにお湯で生地を縮めてやります。そうすることでサイズはジャストになり糊は残っているのでメリハリある色落ちが期待できます。
ジーンズの色落ちを早めたい
かつては漂白剤を使用した時代もありましたが不自然な色落ちとなりおすすめできません。
洗濯の頻度を上げ繰り返し洗うしか方法はないでしょう。
しかし手っ取り早く色が落ちたジーンズを求めるなら加工された製品もおすすめです。
近年加工技術が飛躍的に発達しレーザー加工されたものは実際に穿き込まれたものと区別が難しいくらいリアルです。
この記事は追加していきます🖊
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